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12月14日のまにら新聞から

違法爆竹取り締まり強化を 年末年始

[ 723字|2015.12.14|社会 (society)|新聞論調 ]

 クリスマスの休暇シーズンは新年を迎えるための準備期間でもある。いわゆる、爆竹を使ったお祭り騒ぎに向けた準備となる。毎年、大みそかの数週間前から、爆竹に関連した負傷者が報告される。

 厚生省によると、11月27日、ルソン地方北イロコス州で10歳の男児が違法爆竹の一つである「ピッコロ」の暴発によって指3本を失うけがを負った。今シーズン最初の爆竹に関連した事故だった。

 厚生省と警察は12月5日から、違法爆竹の取り締まりに向けたキャンペーンを開始し、負傷者減に向けて足並みをそろえた。

 称賛されるべき取り組みだが、毎年、大きな効果が見られていないのが現実だ。「ピッコロ」は違法爆竹として製造・使用禁止対象になっているが、いまだに製造が続いている。

 毎年、その年のトレンドに合わせて、最も爆発力が激しい爆竹が登場する。「オサマ・ビンラディン」や「グッバイフィリピン」などが代表例だ。これらの爆竹は首都圏や地方都市の沿道沿いで、白日の下に堂々と販売されている。この爆竹は共和国法7183号によって製造や販売、使用が禁止されているにもかかわらずだ。

 国内の花火産業は輸入品との厳しい競争にさらされ、年々質が向上しているという。しかし、それらの製品は輸入品同様に高価だ。粗雑で危険だが、手ごろな違法爆竹の市場のほうが依然として大きい。また、お祭り騒ぎ好きの人々にとっては、違法花火のほうがスリルをそそるらしい。

 政府は違法爆竹の取り締まりを急ぐべきだ。非効率的な取り締まり方法や汚職が、いまだに「ピッコロ」のような違法製品が出回っている最大の理由である。法の順守を国民に徹底させるため、いっそうの努力が求められている。(6日・スター)

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