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5月2日のまにら新聞から

ENDO規制の大統領令署名 メーデーに合わせドゥテルテ氏 労働団体は懐疑的、全国でデモ

ドゥテルテ氏は契約雇用規制の大統領令に署名。労組は各地でメーデーのデモ

[ 714字|2018.5.2|社会 ]
ドゥテルテ大統領に模した張りぼてを燃やすメーデー集会参加者=1日午後、マニラ市メンジョーラ橋付近で米元文秋撮影

 ドゥテルテ大統領はメーデーの5月1日までに、有期契約雇用(ENDO)を規制する大統領令に署名した。しかし詳細は公表されておらず、左派系労組連合「5月1日運動」(KMU)などは規制内容に懐疑的で、1日は首都圏マニラ市など全国の主要都市でドゥテルテ政権の労働政策を批判するデモや集会を繰り広げ、主催者発表で計10万人以上が参加した。

 大統領は30日にセブ市で開かれた就職説明会「ジョブフェア」で演説、「ENDOと違法な契約雇用はやめなければならない。法が厳格に執行されているかどうかを私は見守っている。この恥ずべき雇用慣行を廃止するまで政府が手を緩めることはない」と強調した。

 一方、KMUのアドニス書記長はまにら新聞に「問題は大統領令の中身であり、労働者側が要求していた事項とは異なるとの情報もある」と語り、詳細を検討した上で要求実現に向けた街頭運動を強める方針を明らかにした。

 マニラ市メンジョーラ橋付近などで行われた集会には時折激しい雨が降る中、組合員らが集まった。参加者は主催者発表で延べ約5万人。首都圏警察は、メンジョーラに約5千人など首都圏で計約7500人としている。

 トラックの荷台のステージでは労組幹部らが「署名はドゥテルテ大統領が労働者を恐れたからであり、腐敗した大統領の下では労働者のための政策は実際には行われない」「ENDOは不要。だれもが労働に応じた賃金を受け取るべきだ」などと訴えた。

 参加者らは、角を生やした魔物に模したドゥテルテ大統領の張りぼてを燃やし、気勢を上げた。張りぼての腕の部分には米中両国の国旗が描かれ、大統領が外国勢力の影響下にあるとの批判を表現していた。(米元文秋)

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