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8月6日のまにら新聞から

「革命」は起きたか ドゥテルテ政権1年

[ 747字|2017.8.6|社会|新聞論調 ]

 ドゥテルテ大統領は自身について、フィリピンで初めての左派で社会主義者の大統領だと言っていた。彼は「大胆な改革」を口にすることで有権者と多くの市民に愛された。国の結束した政府をつくり、独立した外交政策を採用し、支配層と闘い、農地改革を実行し、契約労働をやめ、税制を改革し、全国統一の最低賃金を作り、バンサモロ地域の歴史的な不満に対処すると彼は述べた。

 これらは革命的な考えで、根本的な改革で多数派に利益をもたらす可能性がある。なるほど、ドゥテルテ大統領の支持者らは大統領の革命が起きると公言していた。

 しかし革命は起きていない。昨年の就任日からこれまで、ドゥテルテ政権でなにも革命的なことは起こっていない。

 ここ数日のうちに、ドゥテルテ大統領は左派で社会主義者という主張を脱ぎ捨てた。野蛮な麻薬戦争の実行者である国家警察に対して、比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)を一掃するよう命じた。少数民族ルマドの学校の爆破をしたいと言った。和平交渉のドアを閉じてしまった。ドゥテルテ大統領は今、左派や社会主義者と戦争状態にある。

 ドゥテルテ大統領は、主戦論者で、戒厳令を説く反共産主義で、反乱鎮圧者となった。この三つは私たちが変えようとしてきた過去そのものだ。残酷な戦争で共産勢力の反乱を終わらせるという、マルコス大統領以来の軍事的な解決策だ。

 ドゥテルテ大統領は政治犯をすべて釈放するという約束を破棄した。停戦を主張する一方で、社会経済的や政治改革に関する合意の強化に無関心な態度を示した。

 マルコス元大統領のようにドゥテルテ大統領は革命を約束したが、同様に、戒厳令を敷くことしかできなかった。支配層と汚職に対する革命はなく、彼らは権力を握り続けている。(1日・ブレティン)

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