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5月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 672字|2012.5.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 現役時代は、自分たちが生まれ育ったルソン島なのに時間がとれず、地図でしか見たことのない地方がある。日帰りで訪ねてみないか││。近所に住む友人の元フィリピン大教授が元病院勤務の内科医と果樹園経営者の旧友2人に呼び掛け、小生もその仲間に入れていただいて計画は実現の運びになった。最初の目的地はバタンガス州にあるビーチリゾート、ロボ。そこはルソン島の最南端。4人は今月4日朝、友人の運転する多目的車で出掛けた。

 高速道路、スター・トールウエーでまずバタンガス市に向かう。黄色い花房のゴールデンシャワー、燃えるような赤い花のファイアーツリー、淡い紫色の花をつけるバナバ……。花期を迎えて街路樹はどれも見事だったが、市の中心部では渋滞が続く。やっと海が見える海岸沿いの国道に出た。ミンドロ島が大きく見える。やがて目的地のロボに着く。「Lobo」はタガログ語で「オオカミ」だと聞いた。

 リゾートらしく、海は透き通っているが、海辺に砂はなく、白、黒、そして紫色の様々な小石で覆われている。海岸といえば「白砂青松」の四文字が頭に浮かぶ日本人にとっては意外な情景。さらに道路を挟んで海と反対側を見て驚いた。そこの草原は一面ピンクの花模様。はえていたのはこの国で「カデナ・デ・アモール」と呼ぶメキシコ原産のつる性の半低木。つるは10メートルも伸び、そこに直径1センチ余のピンク色をした花が十数輪一緒に咲くという。「アサヒカズラ」が日本名。この日は珍しいものをいくつか見て、夕刻、カランバに戻った。次回はケソン州マウバンが予定されている。(濱)

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