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5月3日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 641字|2010.5.3|文化 スポーツ (culture)|ハロハロ ]

 マキリンの山すそから見下ろす南ルソンの景観。それは、移り住んで数年経つがほとんど変わることがない。ところが一時的なのか、例年そうだったのか、そんな自然の中の、ちょっとした変化に気づいて驚かされる。乾期を半ば過ぎた今、街路樹や公園、ゴルフ場、それに拙宅の庭で、高木や花木を彩る黄色い花が目立って多いのだ。乾期に入った当初、赤い花が夏期を彩る主役だと思っていたが、最近、その座を黄花が譲り受けたようにさえ思える。

 フィリピンの国樹「ナラ」(楢とは別)は花期が終わりに近いが、南ルソン高速道沿いでは、小さな黄花がまだ大木全体を覆っている。背の高い街路樹のゴールデンシャワーは今が花の最盛期。透き通るような黄色い花がフジのように房状に垂れ下がる。ゴルフ場や公園を彩るカバリュエロは今年、赤より黄花が目立つように思える。拙宅の庭でも、ハイビスカスが毎朝、大きな黄色い花をいくつも咲かせている。他にも黄花は多い。

 黄色い花が目立つのは、自宅のフレームで育てた洋蘭も同様。背を伸ばしたデンファレ(デンドロビューム・ファレノプシス)2株が15輪ずつ黄色い花を咲かせ、「ダンシング・レディー」の愛称で呼ばれるオンシジュームもか細い枝いっぱいに黄色い花をつけている。話が飛躍する。投票日が1週間後に迫る大統領選は、世論調査によると、自由党公認候補、アキノ上院議員が最有力視されている。アキノ陣営のシンボルカラーは母親譲りのイエロー。今年は政界でも黄色が主役になるのかどうか。(濱)

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