フランスの対外貿易・在外フランス人担当大臣のローレン・セイントマーティン氏とディゾン運輸大臣がこのほど、輸送と知財権分野における比仏2国間の提携意向書に署名した。フィリピンにおける鉄道と海運事業における能力向上で提携する。また、仏造船企業OCEAによる比沿岸警備隊(PCG)の巡視艇などの保守サービス契約も締結されたほか、運輸省とフランスの燃料電池メーカー、HDFの間における比海運業に対する脱炭素化支援事業でも基本合意書が結ばれた。さらに、エアフランスと比格安航空大手セブパシフィックとの間でも、後者のエアバスA320およびA321型機に対する装備品支援事業の更新で合意した。一方、フランス開発庁もフィリピン知財権事務所に対して、地理的表示(GI)保護制度の確立に向けた財政支援を行うことで合意した。セイントマーティン大臣は「比に進出する仏企業は約150社あるが、さらに仏企業による比への投資を促す」とした上で、「比企業によるフランスへの投資も歓迎する」と述べている。(13日・スター)
比仏が広範囲な提携 輸送や知財権分野で
2025/4/15
経済