小雨の水不足に備え節水稲作技術を推進
[ 422字|2024.2.20|経済 (economy)|econoTREND ]
農務省のニコラス・マナロ次官補によると、同省はエルニーニョ現象の影響による水不足問題に対処するため、稲作地域での節水技術の導入を強化している。日本の「中干し」のような間断灌漑法(Alternate Wetting and Drying=AWD)および三期作を含むクイック・ターン・アラウンド(QTA)法を導入し、かんがい用水の利用効率を高める技術を農家に広げるという。農務省はすでに面積1万5000ヘクタールに達する稲作地でこのADW技術を導入することで成功しているほか、5500ヘクタールの稲作地で三期作への転換に成功しており、最終的に2万6000ヘクタールまでこの技術を導入する計画。マルコス大統領は1月19日に発令した大統領令で、テオドロ国防相とソリドゥム科学技術相を共同議長とするエルニーニョ作業部会を結成させ、エルニーニョの影響を緩和するための監視と政策立案を命じており、農業分野での政策立案も進めている。(17日・マニラタイムズ)