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政府は、輸入完成車の関税を現行の30％から最大で60％に引き上げることを検討している。フィリピンでは、自動車を組み立てる際、使用する部品の最低40％を現地調達することが義務付けられているが、これを即刻廃止するよう世界貿易機関（ＷＴＯ）に訴えている米国に圧力をかけるのが狙いとみられる。米自動車大手３社のうち、ゼネラル・モーターズとクライスラーは比で輸入完成車だけを扱っている。フォード社もピックアップ車「Ｆ150」など一部車両を輸入に頼っている。比政府は、３社が関税引き上げを回避するため比での部品現地調達制度を容認するよう本国政府にロビー活動することを見越しているもよう。