フィリピンココナツ庁は、世界における食用油供給不足により今年に入ってからココナツ油価格が国内外で高騰を続けており、今後もココナツ油価格が上昇し続けるとの予想を明らかにした。世界的な供給不足の要因として、まず、インドネシアが最近、国内における食品加工業を保護するためココナツ油に加えて、パーム油の輸出も暫定的に禁止したことが挙げられる。また、ロシアの侵略を受けているウクライナも菜種油などの食用油の輸出をほぼ中断していることから、世界中の食用油の供給不足が深刻となっている。同庁ではココナツ油の輸出を即座に制限する大統領令などの発出を求める必要はないとしているが、当面はバイオ混合燃料向けのココナツ油の国内優先確保を義務付け、余剰分などを輸出に回すことを盛り込んだ法整備を提案する方針という。(21日・インクワイアラ―)
世界の食用油不足で ココナツ油価格高騰
2025/4/23
経済