資金洗浄対策を担う多国間の枠組み「金融活動作業部会」(FATF、本部パリ)はこのほど、資金洗浄の監視強化対象国「グレーリスト」からフィリピンを除外した。同リストからの除外は3年8カ月ぶり。今後の外資誘致や外国金融機関からの借入などが促進されるとみられる。FATFは2021年6月、比が資金洗浄防止やテロリストの資金調達に対する取締り体制などにおける18項目の課題をまだ解消していないとして、再度、グレーリスト入りさせていた。FATFは声明で、「比はテロリストの資金調達に対する取締り体制を適切に運用し続け、特にテロリストの資金調達ケースの特定と訴追を確実にするなどし、合法的なNPO法人の活動を阻害するようなことがないように努力することを期待する」と強調している。(22日・インクワイアラ―)
資金洗浄監視の強化対象から除外
2025/2/25
経済
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