中央銀行によると、2024年通年のフィリピンの国際収支は6億900万ドルの黒字を確保したが、23年の36億7200万ドルの黒字幅に比べて83.4%減と大幅に縮小した。中銀の昨年の目標値だった35億ドルの黒字も大幅に下回った。中銀によると、貿易赤字幅の拡大とサービス貿易純収入の縮小に加え、中央政府の外貨建て借入の純流入も国際収支黒字幅が縮小した要因。統計庁によると、昨年1~11月期における貿易赤字幅は499億6000万ドルと前年同期比3.2%増加したほか、対外債務残高も昨年9月末時点で1396億4000万ドルと過去最高水準まで上昇している。一方、昨年12月単月の国際収支は15億800万ドルの赤字で、前年同月の6億4200万ドルの黒字から大幅な赤字に転じていた。中銀では2025年国際収支について21億ドルの黒字を記録すると予測している。(22日・ビジネスワールド)
24年国際収支6.09億ドル黒字
2025/1/24
経済