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PNLSC猪俣代表ら受賞 令和7年度外務大臣表彰

2025/8/30 社会
今月、日本人父・比人母を持つ残留二世として公費による一時帰国事業第一号となった竹井ホセさん(右)と共に会見に臨んだPNLSCの猪俣典弘代表(左)=6日、在比日本国大使館で竹下友章撮影。

今年度の外務大臣表彰で、フィリピン残留日本人二世の支援を続けている猪俣典弘氏らが選ばれる。

日本外務省は28日、外国との友好親善に特に顕著に貢献し、その活動への国民の理解促進を目的とする外務大臣表彰(令和7年度)の対象者を発表した。比日関係に取り組んできた人物から、NPO法人「日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)」で20年間、戦後無国籍の状態におかれた残留日本人二世の国籍回復に取り組んできた猪俣典弘代表らが選ばれた。戦後80年の節目に、多くの日本人移民を父、比人を母とする残留二世を対象として、初の公費による一時帰国事業が今月実現したばかりのタイミング。同問題に対する外務省の前向きな姿勢の表れといえそうだ。

 猪俣氏は、戦中・戦後の厳しい対日感情から身を隠すため、離島や山奥などの僻地(へきに)に逃れた人々も含め、残留二世のもとに足を運び、信頼関係を構築。無国籍状態となった二世の国籍回復をサポートするとともに、フィリピンの日系人社会の側面支援にも取り組んできた。

 近年では、23年12月に塩村あやか参議院議員(立憲民主党)と共にクラウドファンディングを行って無国籍状態の残留二世2人の一時帰国・親族対面を実現。24年には、そのうちの一人、香村サムエルさんの就籍が認められた。この事業の成功は、今年8月の初の公費による一時帰国実現にもつながった。いまだ電気の届かない僻地日系人集落に太陽光電灯を届けるなど、日系人社会の側面支援活動も活動も展開しており、2022年には在外公館長表彰も贈られている。

 また、アテネオ大社会学部日本研究学科長を務めた永井博子博士も、「比での日本文化の普及に貢献」が高く評価され、受賞者に選ばれた。日本大使館によると、同博士は1990年からアテネオ大学社会学部で教鞭を執り、2008年に日本研究学科長に就任。長年にわたりフィリピンの次世代の日本研究者育成に努めると共に、箏の奏者である同人は2016年からフィリピン大学で箏担当講師を努め、日本文化の普及にも尽力。また、大使館は「TUGMA箏合奏団の音楽ディレクターも兼任し、作曲家として箏曲と映画音楽を手がけ、フィリピン・アカデミー作曲賞などを受賞している」と功績を説明した。

 フィリピン国費留学生協会のビサヤ支部長を務めたミンダ・ハミロサ・フォーマション氏(フィリピン大ビサヤ校名誉教授)も相互理解の促進したとして受賞した。同氏はまにら新聞に対し「国費留学生協会元ビサヤ支部長として、大変名誉に思う」とコメントした。

団体としては、フィリピンの同志国間の戦略的協力について専門家間の交流を進める民間国際関係研究機関「ADRストラトベース」、東ダバオ州サンイシドロ町の児童養護施設「ハウスオブジョイ」が受賞した。(竹下友章)

「残留二世の生きる姿に学ぶ」

PNLSC

猪俣典弘代表

 この受賞は、東京とマニラのスタッフによる地道な調査活動、弁護団、現地日系人会、そして大使館領事部の支えと献身のおかげです。フィリピン各地で困難に立ち向かい、あきらめない勇気と強さを示してきた残留二世の方々の生きる姿に学び、これからも支援を続けてまいります。

「研究と音楽で挑戦重ねる」

永井博子博士

 この度、思いがけなく外務大臣賞を賜ることとなり、大変光栄に存じます。フィリピン農村研究のために渡比して、アテネオ・デ・マニラ大学日本研究科から依頼されて教壇に立ち始め、加えて、退職後のことを考え始めた頃に、フィリピン大学音楽学部で実技指導を担当する機会をいただき、音楽でも大きな広がりを得ることができました。多くの人々に支えられてきた幸運を、改めて深く感じています。今後も、研究と音楽の両面において、挑戦を重ねていきたいと思っています。

「長年の活動評価うれしい」

ハウスオブジョイ

澤村信哉事務局長

 長年やってきたことが、公的に評価されてうれしいです。多くの方に活動を知ってもらうきっかけになれば幸いです。他にも、埋もれた素晴らしい活動はたくさんあります。毎年、いろいろな方の活動が「発見」されていくといいな、と思います。

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