出入国管理庁は2日、2024年のフィリピンへの国際便を通じた到着者数が1473万3597人だったと発表した。2019年のパンデミック前の1708万5097人に迫っており、入管は観光業の回復を支援する姿勢を改めて表明した。入管のビアド長官は「昨年の入国者数は比の観光業の着実な回復を反映している」と述べた。
訪問者数の国籍別内訳では、韓国人が最も多く176万1281人、次いで米国人が132万5684人、中国人が50万82人だった。そのほか、日本、オーストラリア、カナダ、台湾、英国、インド、シンガポールなどからの訪問も多かった。
ビアド長官は「観光業の成長を支えるため、入国審査の効率化と近代化を進めている」と強調。「国際到着数がパンデミック前の水準に迫っているのは、比が世界でも有数の観光地としての魅力を持っている証しだ。BIは国境の安全を確保しつつ、入国手続きを合理化することで、この流れを支え続ける」としている。(青柳一臣)