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首都圏GCQは維持の見通し 6月1日からの新防疫区分

2021/5/31 社会

保健相によると、首都圏と近郊州を含むGCQ指定地域は継続される見通し

 ドゥケ保健相は29日、ラジオ局のインタビューに対し、6月1日以降の新防疫区分について「現在、一般防疫地域(GCQ)に置かれている地域を1段階緩やかな修正一般防疫地域(МGCQ)に緩和することはない」と述べ、首都圏とその近郊4州のGCQ指定が来月以降も継続される見通しを示した。30日付英字紙スターが報じた。

 同紙によると、ドゥケ保健相は、首都圏について「新規感染者数はまだ多い」として防疫区分を緩和する状況ではないとの認識を示した。ただ、フィリピン大などの研究者グループ「OCTAリサーチ」は1人の感染者が他の人に感染を広める実効再生産数(R0)が下がり続けており、首都圏の病院の病床(ICU)使用率が54%(30日現在)と低下を続けていることなどを理由にGCQを維持する前提で「防疫緩和」を進言しており、公共交通やレストランの客席数、外出禁止時間帯などは緩和される可能性もある。

 ドゥケ保健相はまた、首都圏における新規感染者数は減少傾向にあるが、パナイ島イロイロ市やパラワン島プエルトプリンセサ市、カビテ州、ラグナ州などカラバルソン地域などで感染者が「恐ろしいほどに」増加しているとも指摘した。

 ルソン地方北部や西部ビサヤ地域、ミンダナオ島サンボアンガ半島地域などでも感染が拡大しており、ベルへイレ保健次官によると、現在、カラバルソン地域やコルディリエラ地域などでコロナ病床使用率(ICU)が71%まで上昇、サンボアンガ市でも同70%と全国平均(58%)を上回っている。

 首都圏とカビテやブラカンなど近郊4州は3月から感染者が拡大し、3月末から防疫区分が最も厳しい防疫強化地域(ECQ)に置かれた。

 その後、4月12日から5月14日まで修正防疫強化地域(МECQ)に1段階緩和、5月15日から31日まで「制限を強化した一般防疫地域(GCQ)」にさらに緩和されていた。

 同相によると、6月1日以降の新防疫区分については、5月31日に新型感染症省庁間タスクフォースが最終勧告を行い、大統領が31日夜に発表する予定。(澤田公伸)

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