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相乗り車線という失策 エドサ渋滞対策

2017/12/17 社会

 首都圏開発局(MMDA)は6日から、首都圏のエドサ通りの新しい渋滞対策で「相乗り(HOV)車線」の取り組みを始めた。1週間の予行演習を行い、その後同局が効果を調査し、本格実施するかどうか検討するという取り組み。同局は渋滞緩和に必死だが、効果があるとは思えない対策ばかりが繰り返されている。

 今回の取り組みは、自動車であふれ毎日大渋滞を起こしているエドサ通りに相乗り車線を作り、2人以上が乗車している自動車のみを通行させるという施策である。相乗りを促し、車両数を減らそうという狙いだ。

 しかし実際の所、多くの車の窓には「ティント」と呼ばれる遮光・断熱が施されており、車の中は外からはよく見えないようになっている。同局が車内の人数を数えて取り締まろうとしても不可能に近いのが現状だ。

 以前、同様の対策がとられた際にも車にダミーの人形を乗せる人々も出たために取り組みは失敗に終わった。人形を乗せてまでも人々は渋滞回避に必死なのだ。家族の人数分の車を所有するような富裕層は運転手を雇うのも容易なため、2人以上乗車の専用レーンというのは意味がない。

 首都圏鉄道(MRT)で渋滞が回避できるといっても、通勤客は毎日、MRT乗車まで長い列に並んでいるのが現状だ。ジプニーやバスもパンク状態で安全性にも問題がある。

 首都圏の渋滞は深刻だ。MMDAは相乗りレーンなどこれまでにも試されたような失策でなく、本腰を入れた対策を練るべきだ。(13日・スター)

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