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司法の弱さこそが問題 セレノ長官弾劾

2017/12/3 社会

 下院司法委員会でセレノ最高裁長官の弾劾に関する聴聞会が進んでいる。長官の弾劾問題そのものとは別に、司法、行政、立法の国の3府が考えなければならないのは、司法行政の全般的な改革だ。正義実現のシステムの非効率さは、国の発展の深刻な障害となっており、雇用を創出する投資においても最も大きな阻害要因となっている。

 汚職と非効率性は資源に恵まれていないことと並んで、この国に悲しい状況をもたらしている。司法の非効率性の原因の一つには、司法職員の人事制度において昇進制度など働く動機付けがうまくなされていないことが挙げられる。

 司法制度が弱体であることは、暴力による反乱を誘発させている。違法薬物に対する血まみれの麻薬戦争など法を飛び越えた一部の政策に支持が集まる理由にもなっている。

 司法の判決までにかかる時間の長さは、法に反した者の裁きを遅らせているだけでなく、違法行為をしても罰せられないという思いに人々をさせている。

 汚職に手を染めた大物は裁かれず、腐敗を追及したジャーナリストや人権活動家、環境活動家らが殺されるという状況がマルコス独裁政権が倒れた後もずっと続いている。検察官や判事がその仕事ゆえに殺されるということさえある。

 司法の弱さに犯罪者たちは感謝をし、また犯罪に手を染めているのだ。

 もし、最高裁長官を更迭することに正当性があり、それが改革だと言うのであれば、司法行政全体を改善する努力が伴うものであるべきだ。(11月30日、スター)

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