Logo

23 日 マニラ

30°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,730
$100=P5,830

23 日 マニラ

30°C23°C
両替レート
¥10,000=P3,730
$100=P5,830

正義が下される日は来るか マギンダナオ虐殺8年

2017/11/26 社会

 マギンダナオ州の虐殺を覚えているだろうか。同州アンプトゥアン町の丘の上で、報道関係者32人を含む58人が射殺された事件だ。被害者と家族の無念は晴らされないまま、事件はいまだ解決されず、悪夢が再発する可能性がある。

 事件から8年の月日が流れた。犯行を指示したとされるダトゥウンサイ町のアンダル・アンパトゥアン元町長とイスラム教徒自治区(ARMM)のサルディ・アンパトゥアン元知事は現在も未決勾留中だが、同州の元知事だった父親は2015年に拘置所で病死、別の息子は同年に保釈金1160万ペソを支払い保釈された。

 事件で起訴された197人の被告のうち106人は裁判中だが、残りは逃走中だ。

 また、1986年にコラソン・アキノ元大統領が現在のシャリフアグアク町の重職にアンダル元州知事(故人)を政治任命して以来、一族が不正に溜め込んできた隠し財産についての追及もまだ済んでいない。

 事件に関して、首都圏ケソン地裁では証人200人に対する聴取が行われたが、容疑者の誰一人として有罪判決を下された者はいない。証人の殺害事件も起きている。

 公判は現在、全体の半分まで終了したとする報告がある。完全な正義が下されるまでにさらに8年の時間が必要なのだろうか。この遅れは、政界における権力乱用を増長し、58人の死者まで出さないにしても、同様の殺人事件が繰り返されることになるだろう。彼らはいまや、政敵を殺しても罪から逃げ切れるという自信を得てしまったのだから。(23日・スター)

おすすめ記事

汚職公務員への死刑法案提出 「銃殺刑執行隊」設置を規定

2025/1/23 社会 有料
有料

中国人スパイ容疑者の情報提供 出入国管理庁がNBIに

2025/1/23 社会 有料
有料

被害者は19歳留学生 マラテ拳銃路上強盗事件

2025/1/22 社会 有料
有料

「ルフィ」一味メンバーを拘束 警察偽装カード詐取事件に関与

2025/1/22 社会 有料
有料

84%が政府を支持 南シナ海対応で、OCTA調査

2025/1/21 社会 有料
有料

マラテで再び路上強盗 首都圏で11件目

2025/1/21 社会 有料
有料