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ベトナム中部ダナンの仏教寺院でこのほど、奈良・東大寺の狭川普文別当（住職）ら両国有志による、日本人彫刻家制作の十一面観音菩薩像の奉納式典が開かれた。
東大寺とベトナムは、奈良時代に来日したベトナム僧、仏哲（ぶってつ）が、752年の大仏開眼供養会で舞楽を奉納したとされる縁がある。2010年に訪日したダナンの観世音寺のティック・フエ・ビン住職が「建設中の寺の本堂が完成した際に、ベトナムにゆかりのある東大寺の仏像を貸し出してほしい」と依頼。
東大寺側は法律面での制約などから貸し出しが困難なため、日本で制作した菩薩像を奉納することを提案。観世音寺の新本堂に奉納された菩薩像はブロンズ製で、狭川別当の知人の彫刻家、水島石根さん（京都府）が制作した。（共同）
