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2014/12/29 社会

 日本人父と比人母の間に生まれた嫡出子(婚内子)18人が提訴した国籍確認訴訟の最高裁判決が遅れ気味だ。6年前の婚外子の国籍確認訴訟では、上告後1年で原告勝訴の国籍法違憲判決が出た。しかし今回は上告してから来年1月で丸2年になる。最高裁は下級審の憲法判断を見直す場合、審理を小法廷から裁判官全員で構成する大法廷に回付し、口頭弁論を開くのが慣例だ。関係者にとって最高裁からの通知が待ち遠しい日々が続く。

 高校生の佐藤マサミさん(17)は前回の訴訟で日本国籍を取得した元原告団の一人だ。10月に東京で開かれた支援団体の設立20周年記念集会に姿を見せ、支援した弁護士と一緒に当時の心情を話した。状況がよく分からない中で、一番びっくりしたのが小学校時代に友人から「教科書に写真が載っている」と知らされた時だったという。会場に展示された教科書を見ると、違憲審査制の記述の中で笑顔の佐藤さんの新聞記事が掲載されていた。

 この最高裁の違憲判決以後、婚外子でも出生後に父から認知されれば、日本国籍が取得できる道が開かれた。しかし一方で、判決は嫡出子たちの日本国籍喪失の実態を顕在化した。両親が生後3カ月以内に在外公館に出生届を出し、日本国籍留保の手続きをしなかったためだ。口頭弁論で「制度を知らなかった」「兄姉と同じ日本旅券がほしい」と意見陳述した原告らの願いは届くのか。最高裁の憲法判断を見守りたい。(富)

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