台風ヨランダの直撃を受けたビサヤ地方で夏以降、ベビーブームが起きそうだとの見方を国連人口基金(UNFPA)フィリピン事務所が9日明らかにしている。
UNFPAは途上国の家族計画などを指導する国際機関。同事務所は、具体的な数は把握していないと前置きしたうえで、ビサヤ地方で15歳から19歳の妊婦が増えているというデータがあると述べた。背景には若い男女が被災のひどい苦しみから逃れようと、性交渉にいやしを求める傾向があるのではないかと推測した。また避妊具の不足もあるとの見方も示している。
フィリピンでは年間平均で15〜19歳の若い年齢の女性27万超が出産しているが、今年は特に数カ月後に出産数が激増するとUNFPAはみている。(10日・ビジネスミラー)