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2014/6/23 社会

 南部ルソンのラグナ、バタンガス両州にまたがって背を伸ばすマキリン山(標高1130メートル)。そのふもと近くの小さな山(同350メートル)の中腹にある拙宅から見下ろす自然は、森林と草原が濃淡様々な緑を織りなして見飽きることがない。つい少し前まで、枯れススキを燃していた野原も一面に明るい緑。そんな中で夏の到来を知らせるかのように今年もまた、道路沿いに燃えるような赤い花が咲いている。火炎樹(正式名称・鳳凰木・ホウオウボク)だ。

 拙宅のある小山の居住地域は、カランバ市からバタンガスに通じる国道にゲートがある。ゲートから伸びる幹線道路は地元出身の英雄にちなみ「J・P・リサール・アベニュー」。先日、全長約5キロある沿道の両側にぎっしりではないが、植えられている火炎樹の数を調べてみた。片側だけで250本ほどが約10メートルおきに並び、両側でざっと500本。その大半が花をつけている。満開の眺めを下り坂で見下ろすと、その度に「感動」という言葉が頭に浮かぶほど美しい。どの木も重なりあって伸びた枝が真っ赤な花をつけている。

 火炎樹はマメ科の落葉高木。樹形は傘の形で雄大。熱帯では一年中開花する。「フレイムツリー」、「ファイアーツリー」などがこの木の英語名で、「火炎樹」はぴったりの訳語と思うが、正式な日本名は前述のように「鳳凰木」。左右に大きく羽を広げた鳳凰の姿に見立てて名付けられたという。原産地のマダガスカル(アフリカ)の国花で、世界3大花木の一つ。あとの二つは、花の色形が火炎樹と酷似している熱帯アフリカ原産の火焔木(カエンボク)と花が青紫色をしたブラジル原産のジャカランダ。いずれもフィリピンで見られる。(濱)

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