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旅行誌調査

2013/8/5 社会

米旅行誌の読者調査の島部門でパラワン島が世界1に。2位はボラカイ島

 米国の大手月刊旅行誌トラベル・レジャー(本社・ニューヨーク)がこのほど発表した読者調査で、世界のベスト・アイランドにパラワン島が選ばれた。2位には2012年1位のボラカイ島が入り、トップ2をフィリピンが独占した。アキノ政権が観光推進を優先政策として掲げる中、近年、海外の雑誌などで比国内の観光地やホテルの評価が高まっている。

 トラベル・レジャー誌は毎年、「ワールズ・ベスト」と呼ばれる読者調査を行っており、今年で18回目。島のほか、ホテル、都市、大型客船クルーズ、スパ部門があり、各部門トップを表彰している。

 島部門の評価基準は、自然の魅力、ビーチ、名所と飲食店、食べ物、人間、価格など。

 パラワン島は95・04点で首位、ボラカイ島は93・58点で2位だった。3位は日本人の人気が高い米ハワイ州のマウイ島、4位はギリシャのサントリーニ島だった。昨年2位だったインドネシアのバリ島は6位に落ちた。

 ボラカイはホテル部門でも「ディスカバリー・ショアーズ」が11位に入り、アジア地域ではトップだった。

 7月18日にニューヨークで表彰式が開かれ、観光省を代表して在米比大使館職員が出席した。

 同誌は、治安が改善され、近年人気が高まっている行き先としてアフリカのザンビアと比を挙げ「比はボラカイ島がスポットライトを独占してきたが、ボホールやパラワンなどビーチ好きを魅了する島々がほかにもたくさんある」と評価。特にパラワン島については「世界自然遺産を有する、スキューバダイビングの中心地。香港から2時間で、すぐにウミガメに会える」と紹介し、8月号の表紙に採用した。

 パラワン州には、12年に新世界の七不思議に認定されたプエルトプリンセサ地下河川国立公園があるほか、世界中からダイバーが集うトゥバタハ岩礁にもアクセスがある。いずれも世界自然遺産。白砂のビーチも人気が高い。

 観光産業は、地域開発、雇用創出にもつながるアキノ政権の政策の要。観光省は大統領の任期が終わる16年までに、海外からの渡航者年間1千万人を目指している。12年の渡航者は過去最多の約427万人だった。14年は680万人突破が目標。

 また、国内観光客は16年までに3500万人到達が目標だったが、11年に3750万人とすでに目標値を超えたため、大統領が次の目標を5610万人に引き上げたばかり。(大矢南)

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