Logo

15 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,825
$100=P5,565

15 日 マニラ

31°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,825
$100=P5,565

ハロハロ

2012/1/9 社会

 正月早々、古い友人の訃報が届いた。隣国インドネシアで邦字紙「じゃかるた新聞」を創刊、長らく編集長を務めた草野靖夫さん(72)。ロイター通信、毎日新聞で記者として活躍した後、永住の地をかつて特派員生活を送ったことがあるジャカルタに求めた。

 初めて草野さんに会ったのは、ロッキード事件の時である。互いに東京から米国に長期出張し、ロサンゼルスで日米両国の検事や判事、ロッキード社の幹部を追いかけ回し、しのぎを削った。ロサンゼルス地裁の担当判事が好人物で、毎朝の自宅近くの散歩には、日本人記者がぞろぞろ後をついて歩き、禅問答を繰り返した。その先駆けは草野さんだったはずである。アイデアマンで、隠し事ができない性格だった。

 あれから35年。昨夏にジャカルタを訪ね再会した。抗がん剤の副作用に苦しみながら、編集現場で「若者を一人前の記者に育てるのが生き甲斐」を実践する姿を目の当たりにした。マニラ特派員時代のマルコス政権の崩壊、商社支店長誘拐事件、アジアで現地邦字紙をとの長年の夢││。社屋の1室で、夜更けまで語り合ったのが最後になった。昨年末、東京・築地のがんセンターに彼を見舞った関係者の話では「車椅子ででもジャカルタへ戻る。マニラにも寄りたい」と話していたという。生涯、ニュース現場にこだわり続けたジャーナリストだった。合掌。(邦)

おすすめ記事

BBNJ協定の批准を推進 農務省が重要性唱える

2025/9/15 社会 無料
無料

ラブバスが首都圏で復活 今月完全無料、電動バス

2025/9/15 社会 有料
有料

「偉大な遺産を思い出す」 大統領が父の生誕108周年祝う

2025/9/15 社会 有料
有料

「西フィリピン海」を課程に 来年から、教育省

2025/9/15 社会 有料
有料

戦没者慰霊碑建立に尽力 比の歴史家モデスト・サオノイ氏

2025/9/15 社会 有料
有料

職員20人、業者4社を告発 治水事業汚職でディゾン大臣

2025/9/13 社会 有料
有料