ダバオ市入りしている地元出身のフランシス・エスクデロ上院議員は、現行の少年更正法(共和国法9344)が機能していないとして、その一時停止を5月議会で提案することを明らかにした。同議員によると、どの自治体でも罪を犯した少年少女たちを収容、更正のための施設が足りず法自体が有名無実化している、と訴えている。
同法は2005年7月に成立し、罪を犯した少年少女たちの包括的な更正を司法省の責任の下で各自治体が行うことになっている。ところが「収容や更正に必要な施設はほとんど整備されていない」と同議員。このため犯罪事実が判明しても、当局はよほどの重罪でない限り、やむなく罪を犯した少年や少女たちを釈放しているのが実情という。(18日、スター)