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ハロハロ

2011/1/17 社会

 日本人にとってチップはわずらわしい。いくら渡したらよいか分からぬ、小銭の用意がない……etc。欧州を初訪問したときは、ホテルのボーイの手を払いのけて重い旅行かばんを自力で運んだりした。しかし、フィリピンと縁が出来てから対応が変わった。チップを期待する職種の人々に多少とも寛容になった。

 滞在中の首都圏のホテルでは毎朝、各種英字新聞を各部屋に1部ずつ無料で配布している。仕事上必要なので、英字紙を複数届けてくれるようボーイに頼んだ。お礼として1週に1度、チップを100ペソ。今ではマニラ新聞の他に英字紙3紙が早朝、手元に届くようになった。ホテルは新聞を多めに買い込んでいるから、新たな負担が生じるわけではない。こちらは新聞を買いに着替えて表通りに出る手間が省け、しかも格安で入手できる。

 若い頃、パリで暮らした米作家ヘミングウエーは長編「日はまた昇る」の中で、チップの国フランスを主人公にこう独白させている。「仏に戻るとほっとする。万事、お金が有効に働く。チップを弾めばボーイたちともすぐ友達になれる」。少々の金で人間関係の円滑になる国が旅行者には快適という作家の本音だろう。話を戻すと、100ペソの支出で私は費用と手間が省け、ボーイは少々の機転で収入が増え、ホテルは特段、懐を痛めずに顧客の好感度を高める。落語の大岡裁き風にいえば「三方一両得」ではないか。(紀)

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