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最低限の望み

2010/6/14 社会

次期大統領への期待

 「汚職なければ、貧困なし」をスローガンに掲げ、大統領選を戦ったアキノ上院議員が第15代大統領に就任することになった。同議員の当選が9日に正式宣言され、フィリピンは民主政治確立へ向けた新たな夜明けを迎えることになった。

 今回の大統領選に出馬したエストラダ前大統領やビリヤール、ゴードン両上院議員ら他の8候補も、同様のスローガンを掲げていた。5月10日の投票の結果、有効投票総数の約42%に当たる1520万票がアキノ議員に投じられた。それだけ多くの有権者が立候補者9人中で、アキノ議員が最も信頼でき、公約も実行してくれると判断したのだ。

 アキノ議員自身も認めるように、政治家として目立った実績はない。同議員が、暗殺された父親の故アキノ元上院議員、そして昨年8月死去した母親の故アキノ元大統領の長男であることから、有権者は同議員が大統領に選ばれても、この国の民主化に貢献した両親の名を汚すことはしないだろうと信じたのだ。

 母親の死去を機に同議員への注目度が一気に高まり、汚職疑惑などに揺れ続けるアロヨ大統領に対する国民の幻滅感がそれを後押しした。しかし、アロヨ大統領に権力を手放す意思はなく、今回の統一選では下院選(パンパンガ州)に出馬したほか、大統領選でのアキノ議員優位が続く中、任期切れ目前に「駆け込み任命」を矢継ぎ早に行った。

 支持者らがアキノ議員に寄せる最低限の期待は主に①任期終了時に清く身を引く②汚職撲滅に取り組む︱︱の2点。この2点は現政権との違いを際立たせている。その意味で、今回、清潔な人物がトップに立つことはこの国にとって幸いだ。(10日・スター)

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