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米大統領選に学べ

2008/11/10 社会

求められる資質

 二〇一〇年次期大統領選出馬を検討している比の政治家は、初の黒人大統領を選出した米大統領選から多くを学ぶことができる。中東諸国を政治不安に陥れた対イラク戦争に加え、数百万人が失業者となり、世界中がブッシュ大統領への信頼を失ったことで、流れは民主党のオバマ上院議員へと移った。

 八年前、米国民は同大統領の対テロを含めた政策を支持した。四年前もその支持は揺るがなかった。 

 しかし、死亡した米兵が次々と無言の帰国を果たし、対イラク戦争に多額の予算を注ぎ込むようになった数年前からすべてが変わり始めた。追い打ちを掛けるように、サブプライム問題に端を発する経済危機が米国を襲った。同大統領の不支持率は米国史上最悪を記録した。 

 アロヨ、ブッシュ両大統領には①父親が大統領②疑惑の当選で〇一年に就任③史上最も不人気︱︱の共通点がある。アロヨ大統領には、これに「最も汚職にまみれた大統領」が加わる。

 不人気な大統領の側近とみなされると、必ず選挙に敗北する。マケイン上院議員の例で明らかだ。デカストロ副大統領は、無所属という立場を主張しているが、アロヨ大統領と同一視され、与党連合から出馬すれば、大統領選には勝てないだろう。

 米大統領選からもう一つ学ぶべきは、変革を訴え、希望のメッセージを伝える政治的カリスマ性。オバマ氏はカリスマ性、指導力という、米国が不況に苦しむこの時期に必要な政治家としての資質を備えている。

 比の次期大統領についても同じ事が言える。出馬が有力視されている候補者の中で、深刻な経済問題を抱えるこの時代に、重要な資質を持つ政治家はいるだろうか。(6日・トリビューン)

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