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新聞論調

2008/8/25 社会

言い逃れの繰り返し−MILF和平交渉

 政府は、部下による悪行の責任逃れをするモロ・イスラム解放戦線(MILF)が古くから使ってきた策略に、ようやく気がついたようだ。エルミタ官房長官は「大統領はMILFの統括不能という言い逃れをひどく嫌っている」と不快感を示した。MILF分派は、住民の居住区や町役場を焼き打ちしたが、当のMILF指導部はそれらの急襲を認めていないと弁明。これに対して、同官房長官は「そのような文句は長い間、聞いてきた」と皮肉る。事実、MILF幹部は長く二枚舌を使ってきた。

 さらに、疑問なのが、もしMILFのムラド議長ら指導部が一万四千人の兵士に影響力がないとすれば、政府が彼らと交渉する意義はあるのか。政府は、ミンダナオ地方の首長らが抱き始めた同指導部に対する信頼性への疑いを無視して、イクバルMILF交渉団長と「父祖伝来の土地」に関する覚書を作成した。もし最高裁が覚書の署名を止めていなかったら、政府は実際に影響力のない指導部にだまされ、領地を譲渡せざるを得なかったのだ。

 しかし、うぬぼれた指導者との交渉よりも最悪なのはテロリストと交渉することだ。住居を焼き払い、市民や子供さえも殺害した上、攻撃および撤退時に人質を盾として使う。これはMILFの新戦略ではない。第一〇二、一〇五部隊のブラボ、カト両隊長は、以前から略奪を繰り返している。MILF中央委員会はそのたびに責任逃れをするか、処罰を誓う。

 しかし、MILFのウェブサイトはその悪行を賛美する書き込みであふれている。これは彼らがテロリスト集団であることの証拠だ。政府は同ウェブサイトの存在を知っているはずで、彼らを自由の戦士などではなく、虐殺集団と認めて対処すべきだ。(22日・スター・ハリウス・ボンドック氏)

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