「口は災いの門」との戒めがあるが、ダバオ市で十日、この戒めを地でいく事件が起きた。
同市トゥグボックの住人で、魚の行商をしているネルソン・エラナさん(40)が、知人宅で友人たちと和やかに酒を飲み交わしていた。その時、仲間に加わっていたロメリオ・ビリャモール容疑者(49)が、エラナさんの冗談に突然怒り出し、持っていたナイフでエラナさんを何度も刺した。エラナさんは出血多量などで危篤状態となった。
警察の調べに対し、その場に居合わせた者たちは「和気あいあいと酒を飲んでいたが、エラナさんの冗談がビリャモール容疑者のかんにさわったようだ」と証言しているが、肝心の冗談の内容は分かっていない。(11日・サンスター)