ダバオ市議会は避妊教育を含む「児童のための地方発展計画」をこのほど、第二読会まで可決したが、同市教区のカペリャ大司教がこれに猛反発、支持する議員には教会の祝福を与えないという方針を公表した。同大司教の教状は、この計画は「子づくりの健康という美名のもとに」、十八歳以下の子供にすべての避妊手段を使えるようにさせ、婚前性行為や乱交を促し、カトリックの教義を冒とくしていると攻撃した。
キリスト教徒が多い同市議会では教会の怒りに驚いたものの、計画は妊婦や女児の健康に配慮しただけで避妊など奨励していないと反論した。ドゥテルテ市長は「カトリック教徒ではなく、全市民のための計画だ」と無視する姿勢だが、果たして貫けるかどうか。(14日・サンスター)