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新聞論調

2007/9/24 社会

晴れぬ疑惑− NBN受注問題

 「一般市民」と主張するには、アロヨ大統領の夫、ホセミゲル氏は多大な影響を持ちすぎている。実業家、デベネシア氏はこのほど中国通信大手、中興通信(ZTE)に発注された国家ブロードバンド網構築事業(NBN)の入札に絡み、ホセミゲル氏から「手を引く」よう指示されたと証言、ホセミゲル氏の強い影響力が公になった。その結果、アロヨ大統領は、NBN問題で通してきた沈黙をついに破らざるを得なくなった。

 デベネシア氏は上院聴聞会で、メンドーサ運輸通信長官が設けた会合で、アバロス中央選管委員長とホセミゲル氏から事業入札を辞退するよう脅迫されたと証言した。これに対しデベネシア氏は自身の薬物使用問題や実父、デベネシア下院議長への告発など、大統領周辺から過酷な攻撃を受けた。しかし、大統領が沈黙を破ったことが政府にとり同問題の深刻さを最も象徴している。

 大統領は、聴聞会を「政治的見せ物」と批判する一方、「事業契約に不正はなく、政府は事業に関するすべてを公表する」と発言、関係閣僚に聴聞会出席を指示した。しかしながら、召喚されたほぼすべての閣僚が出席した二十日の聴聞会で疑惑は晴れなかった。メンドーサ長官は、事業推進およびZTEとの契約続行に関し合理的な証明ができず、ホセミゲル氏ら渦中の人々を守る姿勢を明確にしただけだった。

 一連の問題での信用性を考えると、メンドーサ長官よりもデベネシア氏に軍配が上がる。ホセミゲル氏の弁護人は「ホセミゲル氏が事業と無関係であるなら、なぜ、デベネシア氏を脅迫するのか」と巧みに弁護するが、その言葉こそが、われわれが抱く疑問そのものである。(21日・インクワイアラー)

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