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ハロハロ

2006/5/29 社会

 今年はマニラで「夏カゼ」が流行した。何人もの熱っぽい顔に出会っているころ、こんな話を聞いた。若いシングルマザーに連れられ、ネグロス島から出てきた生後三カ月の赤ちゃんが高熱を出した。呼吸が乱れるようになって、母親が児童病院に運び込んだ。気管支肺炎と診断され、すぐ集中治療室に入れられた。少し立ち直ると母親は退院させてしまった。

 一日最低六百ペソの入院代が払えなくなったのだ。バンタイバタに援助を申請したものの却下されていた。医師の薦めで酸素ボンベを借金して買った。自宅で酸素を吸入させるためだ。病状はすぐ悪化した。一週間もしないで、また病院に運び込んだが、幼い命のともしびは消えた。母親はわびしい葬儀の間、自分のせいと泣き続けた。

 友人が携帯電話で病院で赤ちゃんの写真を撮っていた。鼻に管を入れられた姿がいじらしかった。携帯を無理やり借りると母親は姿を消した。病院の請求書が送られてきたころである。しばらくして母親の間借り先だった家に小さな蛇が現れた。近所の人は赤ちゃんの霊かとうわさした。喪明けの日、赤ちゃんの眠る墓地を友人が訪ねると、白い花が一輪、供えてあったそうだ。(水)

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