証券会社大手のメリル・リンチは3日、フィリピンから撤退することを明らかにした。世界的な経済の落ち込んで合理化を進めていた同社は、これまでに社員の5%に当たる3,000人を整理していた。フィリピンの証券市場も、今年に入り市場相場価格が全体で10.23%下がるなど、東南アジア地域でも景気後退の影響を強く受けていた。同社は今後2カ月の間に、ロンドンやシンガポールなどで同社幹部として働いていたマネジャー級元社員5人に対し、フィリピン事業所を経営権ごと売却するという。
econoTREND
2001/8/7
社会