米国の大手証券会社、メリルリンチは、フィリピンの2001年度国内総生産(GDP)の予測成長率を当初の3.4%から2.2%に下方修正した。3—4カ月間にわたる高金利とペソ安で経済が打撃を受け、回復困難なほど落ち込むと見ている。同社は、来年度の平均インフレ率が8%、ペソの対ドルレートの平均値は1ドル=52ペソと予測した。また、弾劾裁判の終結後も金融市場の低迷は当分続くとした。来年度に予測される経済的特徴として、①投資の減少②輸出額の伸び悩みによる貿易黒字幅の縮小③個人消費の落ち込み④政府支出の増大——などを挙げた。
econoTREND
2000/12/21
社会