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新聞論調

2010/5/24 政治

24年前の記憶と誇り

 大統領の座を手中に収めようとしているアキノ上院議員。次期大統領選が行われる2016年、わたしたちは果たして「2回目のアキノ政権がようやく終わる」とため息をつくのか、それとも「可能ならばもう一期、大統領を務めてほしい」と惜しむのだろうか。

 次期大統領の任期6年を評価する物差しは、言うまでもなく「貧困撲滅」と「汚職との戦い」の成否となる。有権者は候補の能力や頭の良さではなく、アロヨ現政権に対するアンチテーゼ「汚職と貧困の撲滅」に引かれてアキノ議員を支持した。

 一方で、国民の生活レベルを向上させられるか否かも、評価を左右する物差しとなる。具体的には、安定した雇用と適正な賃金の支給、より清潔で快適な住環境の提供などだ。

 これらの実現には、投資家の信頼を回復させ、域内他国へ流れている海外直接投資と国内投資を取り戻すことが必要。そのためには、就任後百日間で公約実現の意志と政権が親族や取り巻きに支配されないことを明示しなければならない。国民生活の向上に加えて、期待されるのは「国民の誇り」の再生だ。

 近年、われわれは来比した外国人に「比はその潜在力を決して生かせない国だ」と言われては恥じ入り、域内各国の発展ぶりを目にしては屈辱感を味わってきた。これはアロヨ現政権下に始まったことではないが、現政権の9年間で状況は確実に悪化した。

 かつて、比国民が高い誇りを持てた瞬間があった。マルコス独裁政権を打倒、民主化を実現した1986年のアキノ政変だ。今回の大統領選ではその記憶が現政権批判を強めさせ、アキノ議員を当選へ導いたが、次期大統領には24年前の誇りをよみがえらせ、さらに高めるよう期待する。(19日・スター、アナマリ・パミントゥアン氏)

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