複合企業大手SMグループの中核持株会社、SMインベストメンツのフレデリック・ディブンシオ社長兼CEOは、電力価格が高いことから出資しているデータセンター事業からの撤退を検討していることを明らかにした。同社は現在、データセンター事業などを手掛けるYCOグローバル・クラウド・センターズ・ホールディングスの18.1%株式を所有している。ディブンシオ氏によると、海外の主要な「ハイパースケーラー」と呼ばれる大規模データセンター運営業者はフィリピンがあまりにも自然災害が多く、電気料金が高いため、マレーシアやベトナムなどの近隣国への進出が目立つ。一方、SMインベストメンツはバタンガス州のエコゾーン地帯にサーバーセンターを設置する事業への進出も検討していると表明していたが、ディブンシオ氏は「もう検討していない」と言明した。(8日・スター)
データセンター事業 SM持株会社が撤退か
2025/8/11
経済