4日から8日までのマルコス大統領によるインド公式訪問に同行していたロケ貿易産業相は8日、大統領や閣僚、フィリピン側の企業代表らとインドの企業代表者らが集うフィリピン・インド・ビジネスフォーラムがバンガロールのホテルで7日に開催され、計18の新規ビジネスに関する覚書や意向書などが締結されたことを明らかにした。8日付英字各紙が報じた。
今回締結された覚書や意向書に基づく事業計画分野としては教育やヘルスケア、再生可能エネルギーやビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)などが主なものとなっている。
たとえば、ISONタワーはすでにフィリピンに進出しているが、比国内のデジタルインフラや再生可能エネルギー、およびBPO向けの拡張事業を計画しており、今回、意向表明書を提出した。
また、すでに比国内で39カ所の透析センターを展開しているネフロプラス・グループが透析サービスや腎臓病ケア事業の拡張計画を明らかにしたほか、インド複合企業大手のヒンドゥージャ・グループも比に進出させてある傘下子会社を通じてIT事業や石油製品販売事業をさらに拡張させる意向を示した。
さらに、インド有数財閥系のタタ・コンサルタンシー・サービスが6000人以上を雇用しているフィリピン事業をさらに拡張させることを約束したほか、印インフラ大手のGMRグループもカビテ市にあるサングレー空港拡張事業を含む比への空港再整備事業やエネルギー事業へのさらなる進出の意向を示したという。
インドでの公式日程を終えたマルコス大統領とその一行は8日午後1時半すぎ(フィリピン時間)、バンガロールのケンペゴウダ国際空港を出発し、フィリピンへの帰路についている。(澤田公伸)