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4月23日のまにら新聞から

有事への備え急務 大使が発した中国の本音 

[ 634字|2023.4.23|政治 (politics)|新聞論調 ]

(新聞論調)先日、黄渓連駐比中国大使が比米防衛協力強化協定に基づく米軍利用施設に関連し、OFWを人質に取るかのような発言を行った。

 先日、在比中国大使の黄渓連氏が比米防衛協力強化協定(EDCA)に基づく米軍利用可能施設の追加合意に対し、台湾海峡近くの基地を提供することにより比中に火種を作るべきではないとし、台湾で働く15万人のフィリピン人労働者のことを本当に心配しているのなら比は台湾独立に明確に反対するべきだと発言した。

 まるで、台湾で働く比人労働者を人質に取っているかのようで外交的な発言ではない。習近平主席の外交官が、国際社会で平然と発した言葉は、誘拐犯が人質の家族に対し発する脅し文句に等しいものだが、本音であろう。 

 しかし、比は黄氏の言葉によって、中国がドゥテルテ政権の6年間に主張してきたような真の友人ではないことを確認することができた。

 マルコス大統領がこれに対し、外務省やその他関係機関に有事への備えをするよう指示したことは正しい一歩であり、急務だ。台湾で働く比人の安全を確保し、有事には確実に本国へ送還しなければならない。

 比は長年、「一つの中国」を支持している。しかし、紛争を暴力で解決するようなことは、私たちは支持しない。この二つの命題のために、私たちは綱渡りを余儀なくされている。マルコス大統領は巧みな交渉が必要になってくる。

 現在、比の排他的経済水域の一部を不法占拠し数兆ペソの価値がある石油やガスの探査を妨げ、比人漁師先祖代々の生活の糧を奪い取っているのも中国だ。

 黄氏の発言は、まさに中国の本音ということだろう。(18日・インクワイアラー)

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