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5月15日のまにら新聞から

勝利を陰で支えた信頼関係 マルコスキャンペーン動画

[ 602字|2022.5.15|政治 (politics)|新聞論調 ]

 ボンボン・マルコス氏の選挙戦では「団結(ユニティ)」と「ポジティブ」の2点が強調され、現代の比人の心によく響いたことが、その圧倒的な勝利をもって示された。マルコス陣営がテレビやSNSで拡散したキャンペーン広告動画は希望と感動を呼び起こし、前向きな気持ちにさえなるものだった。

 この広告を陰で支えたのが、2012年に『テルマ』でフィリピンアカデミー賞の監督・脚本両賞に輝き、17年に『シャルガオ』でメトロマニラ映画祭4部門で賞をとったポール・ソリアーノ監督だ。

 ソリアーノ監督の父親は、マルコス氏の妻、リサ・アラネタ氏のいとこだ。マルコス夫妻は同監督の盛大な結婚式のスポンサーだった。家族同然の信頼関係がある上で、同監督がクリエイティブチームの先頭に立ったことは、マルコス氏にとって幸運以外の何物でもなかった。

 同監督がマルコスキャンペーンに注いだ情熱は、作品にしかと表れている。マルコス氏のメッセージを端的に伝えつつ、フィリピンに対する愛と誇りを演出、「マルコス氏の選出で、より進歩的な国に向かって共に第一歩を踏み出している」ことを感じさせられる。選挙結果からも、この動画が勝利の一端を担ったことは明らかだ。

 この広告動画を見れば、同監督がいかに次期大統領を心から信じているかが感じられるだろう。(13日・マニラブレティン、アンナ・ラメンティーリョ、ビルド・ビルド・ビルド前運営委員長)

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