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9月5日のまにら新聞から

両親の離別が原因か ドゥテルテ・サラの確執

[ 645字|2021.9.5|政治 (politics)|新聞論調 ]

 いまドゥテルテ父娘の喧嘩(けんか)は格好の噂話の種だ。ドゥテルテ氏は自分の大統領選計画に関し娘の説得を試みたが無駄足に終わった。

 サラ氏が父に表した不快感は明らかに両親の離別に由来する。大統領は既に内縁の妻アバンセニャ氏を持ち、更に複数のガールフレンドもいる。他方、元フィリピン航空客室乗務員の元妻ジマーマン氏は婚姻取り消し以来パートナーを持ったことがない。信頼できる情報筋によると、いまもジマーマン氏は大統領のことを思っているという。しかし、二人の離別の過程は苦く、ジマーマン氏は婚姻取り消し裁判記録の公開まで行っている。その記録によると、大統領は女遊びが過ぎたとある。

 ただ、ケソンからエストラーダまで、ほとんどの大統領は女道楽者だった。妊娠させた愛人と親友を結婚させ不貞を隠した者、愛人宅の寝室でその夫に捕まった者、マラカニアン宮殿で愛人と情事を交わした者もいる。

 サラ氏が暴露しなければ、父娘喧嘩が公になることはなかった。サラ氏やその兄弟がゴー氏の取り次ぎなしで大統領を訪問できなくなったとき、軋轢(あつれき)は深まった。もっともこれは大統領の決定で、ゴー氏は板挟みになっているだけだ。

 娘が「私を権力維持の道具に使わないで」と父とボン・ゴー氏に訴えたとき、父娘の確執はピークに達していた。サラ氏の怒りは理解する。しかし、父の私的会話を暴露し、世間の笑いものにするのは甘やかされた子どもの所業と言わざるを得ない。(31日・スター、テレビ司会者・ラモン・トゥルフォ)

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