五輪選手以外にも授与を 功労者への上院メダル
金メダルを勝ち取ったハイディリン・ディアスら東京五輪で偉業を成し遂げたフィリピン人選手たちに、政府や民間企業は報奨として多額の現金、住宅などの資産や特典を授与した。
議会上院では、五輪選手をはじめ、将来的には様々な分野で活躍する比人に「上院優秀メダル」を授与する検討も進んでいる。
上院は23日、上院優秀メダルを創設する決議第781号を採択。
提唱者の一人、フランシス・トレンティーノ議員は「スポーツ選手以外にも、優れた業績や国家に大きな貢献をした個人を顕彰するために創設する」との認識を示した。
決議によると、メダルを受ける対象者は、ノーベル賞やピューリッツア賞、チューリング賞、マグサイサイ賞、オリンピックメダルの受賞者とし、スポーツ選手だけでなく科学者や発明家、芸術家らが想定されている。
トレンティーノ議員は「この賞は軍人、民間人を問わず、卓越性や誠実性を含め、国への貢献度について最高レベルの基準を定めるだろう。誰もが受賞者を見習い、国際舞台で同じレベルの成果を目指すことにつながる」と述べた。
提唱者の一人のズビリ上院議員は、ドリロン上院議員の協力を得て、「この賞が制度化され、恒久的なものとなり、将来の上院議員から支持が得られるよう、適切な文言を検討している」と語った。
メダリストが報奨金を使い果たし、特典がなくなっても、上院優秀メダルが苦しい時期に立ち向かう励みとなっていくかもしれない。(26日・マニラブレティン)