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9月20日のまにら新聞から

混乱続く政府の新規則 新型コロナ対策

[ 634字|2020.9.20|社会 (society)|新聞論調 ]

 政府がバイクの後部座席と運転席との間にプラスチックのシールドを付けるという命令を撤回して数週間になる。シールドを取り付けるのは非常に骨の折れ、金もかかる作業だっただけでなく、シールドはバイクの運転操作に危険をもたらしていた。専門家は無意味どころか有害であると警告したが、実施は強行された。ところが、あまりにも不評だったため、こっそりと撤回したのだ。

 トゥガデ運輸相は先週、公共交通機関の乗客間の距離を1メートルから0・75メートルに短縮すると発表した。運輸相は新型コロナ対策のタスクフォース(IATF)も承認したと述べていたが、結局、距離は1メートルに戻された。保健省はこの距離短縮について、何ら相談を受けておらず、実際にはIATFの正式承認も得ていなかったためだ。専門家からは「政府は人々を使って実験をしている」との批判も出ている。

 通勤者が座席数増を求めていることは事実だ。しかし、乗客間の距離を縮めなくとも、代替交通機関を増やせばいい。たとえば、屋根なしのジプニーを導入すれば、換気がよくなり、感染防止効果もある。

 乗客間距離についてロケ大統領報道官は、医療専門家らの意見を聞いた上で政策を吟味、「大統領が最終決定する」と述べた。

 しかし、そもそも最初からそういうプロセスを経るべきだったのではないか。新型コロナウイルスをめぐる数々の規則が混乱しながら次のステップへと進んでいることに人々は不満を表明する権利がある。(18日、インクワイアラー)

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