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5月31日のまにら新聞から

ミンダナオが公共事業の最前線 中間選挙での与党圧勝の背景

[ 817字|2019.5.31|社会 (society)|新聞論調 ]

 最近実施された中間選挙の興味深い出来事の一つはドゥテルテ大統領が推した候補に対するミンダナオ地方の有権者による絶大な支持だった。大統領の候補者たち、つまりボン・ゴー前大統領補佐官とデラロサ前国家警察長官の2人はミンダナオ地方のほとんどすべての州でトップ2の投票数を集めた。また、シンシア・ビリヤール上院議員の得票数も偶然ながらミンダナオ地方のほぼすべての州で3位から4位と高かった。特にブキドノン、南コタバト、スルタンクダラットの3州ではトップの得票数だった。一方、野党のプロパガンダにより与党候補に対する逆風がいっとき吹いたマラウィ市の集計でも与党候補が上院12議席のうち8議席を獲得した。

 今回の選挙結果はミンダナオの人々によるドゥテルテに対する支持の表れである。私たちの政党である国民党から出馬したアイミー・マルコス北イロコス州知事が当選した際、「堅固なる北」の支持票のおかげだと感謝していたが、与党候補の今回の勝利も「ミンダナオの組織票」のおかげと宣言することができる。しかし、ミンダナオの人々は単に同じ言語集団や地理的馴染みだけでドゥテルテや彼の候補者らを支持したわけではない。

 ミンダナオの人たちはドゥテルテ政権の最初の3年間で重大な変革が起きたと自覚したのだ。これまで無視され続けたミンダナオが今や政府のインフラ促進政策の中心であり最前線となっているのだ。「ビルド(建設)、ビルド、ビルド」プログラムにおけるミンダナオ向けインフラ事業費は昨年度だけで1268億6千万ペソに達しており、今後5年間で総額8兆4000億ペソも計上されている。

道路や鉄道事業も含む公共事業が進めば、流通や食糧保障、教育などのサービス拡充につながる。インフラ促進に加え、イスラム急進派との和平締結や治安改善なども実現したため、ミンダナオの有権者たちは選挙で現政権の継続を志向したのだ。(29日・ブレティン、マニー・ビリヤール)

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