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5月24日のまにら新聞から

カルデマ氏の申立てを破棄に 青年層政党の立候補者交代で

[ 809字|2019.5.24|社会 (society)|新聞論調 ]

 国家は若者に希望を持つものだが、国家青年委員会のカルデマ委員長にはそんな希望を持つべきではないだろう。大統領府は20日、同委員長が下院政党リスト制選挙で青年層政党「ドゥテルテ・ユース」の第1候補者として登録されていた自分の妻と候補者を交代することを中央選管に申し立てたのを受けて、カルデマ氏が自分の委員長職を辞職したとみなすとの声明を出したのだ。われわれは普段、パネロ大統領報道官には同意できないところが多いが、今回ばかりは彼の表明を支持する。パネロ報道官はさらに「大統領府はカルデマ氏に対し、すべての公文書や支給品と一緒に事務所を明け渡すように求めた」と述べている。

 われわれはこの際、さらに一歩進めて、中央選管に対し、カルデマ氏の候補交代の申し立てを破棄するよう求めたい。彼は現在33歳だが、投票日当日に30歳以下であることが青年層セクターの代表として求められる資格であり、彼がその資格を満たしていないことが明らかだからだ。一体このもう若くもない男は何を考えているのだろうか。

 カルデマ氏は今年2月、ドゥテルテ大統領に、政府に批判的な学生に対する政府奨学金の給付を打ち切る大統領令を出すよう求めたことが報道されている。同氏は声明の中で、「フィリピン人が政府を形成し、税金を集め、その血税を政府奨学金の原資として充てている。政府に対して闘うということは、フィリピン国民の大多数に対して闘うということであり、自分たちの役割を果たしていない」と述べている。

 大統領府がカルデマ氏に即時の辞職を命じるのは正しいことである。彼の恥知らずの振る舞いやご都合主義は国家青年委員会の活動を妨げるばかりであり、下院議会で代表枠を得ている虐げられたセクターの人たちの権利をないがしろにするばかりである。社会の不正義に対して声を上げているフィリピン人青年たちにとって何も貢献できない人物はいらない。(21日・スタンダード)

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