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5月2日のまにら新聞から

人気か組織票か 政党と大統領選

[ 715字|2016.5.2|社会 (society)|新聞論調 ]

 支持率調査ではドゥテルテ・ダバオ市長かポー上院議員のいずれかがリードしている。支持率調査では調査方法の違いや偏差などがあるが、評論家は実際の選挙でも同じ結果になる可能性が強いと指摘している。しかし、これらの報告書によると、調査対象者の2割がまだ実際には自分の投票する候補者を確実に決めていないと答えている。つまり5440万人の有権者のうち、1090万人が浮動票とみなすことができるのだ。

 この浮動票とみなされる有権者の半分でも実際に投票所に出向き、特定の候補者に投票すれば、それだけで大勢は決まってしまうだろう。これら「静かな少数派」の動向によっては、これまでの支持率調査の結果を覆すこともありうるのだ。支持率調査の当日に人気が1番だった候補であっても、実際の投票日にその通り有権者が行動するのかは決して確証できないのである。つまり、支持率調査の人気度だけで実際の選挙に勝てるとは限らないのである。この際にむしろ重要となるのは、政党などの集票マシーンとなる組織票だといえる。

 しっかりした支持基盤を持つ政党としては、今回、ロハス候補を支持している与党の自由党とビナイ候補を支持する野党連合「統一民族主義者連合会」(UNA)の二つが挙げられる。ポー議員には民族主義者国民連合(NPC)、ドゥテルテ候補にも自身の政党が背景についているが、強固な基盤を持っているとは言えない。

 あと数日で今日のスマートフォンとソーシャルメディアの時代における選挙が行われる。従来の組織票を誇る政党が支持する候補が勝利するのか、それとも国民の人気に支えられた候補が勝利するのか興味深い。(4月30日・インクワイアラー、ラウル・パラブリカ氏)

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