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4月11日のまにら新聞から

国際基準の空港を マニラ空港の長時間停電

[ 685字|2016.4.11|社会 (society)|新聞論調 ]

 この国を代表する空港の最も新しいターミナルで土曜の夜、5時間を超える停電が発生した。

 通電が再開し、マニラ空港第3ターミナルが通常の営業を再開するまで、主に国内線の90便が欠航となり、少なくとも国際線4便が遅延。数千人の利用客が立ち往生を余儀なくされた。セブ・パシフィック航空は欠航便の搭乗予定者に対し、払い戻しと無料の搭乗便振り替えを約束した。また、同社は行き場を失った利用客にホテルを用意した。

 同ターミナルへの電力供給を担当するマニラ電力(メラルコ)は、停電に関する責任を放棄し、今回の事態とのいかなる関係をも否定した。マニラ空港公団など空港管理側はいまだ、原因を究明できずにいる。

 今回の件は、国内の他空港をも巻き込む、マニラ空港の慢性化した「異常事態」である。最近開催された航空業界関係者の集いでは、参加者から、この空港の不十分な設備がフィリピンの発展と経済成長を妨げる障害の一つになっているとの指摘があった。この障害によって、わが国は国際的な旅行・観光業の持続的発展の波に乗る機会を失っているというのだ。

 他のアジア諸国は、経済を活性化するために近代的な「玄関口」を設ける重要さを認識しており、国際基準にのっとった国際空港と国内ハブ空港を発展させるために投資を行っている。航空業界関係者によると、うち数カ国では、空港の目下の問題は利用者過多だという。

 今すぐに私たちは、天井が崩壊したり、滑走路が浸水したり、利用客が荷物に銃弾を入れられることを心配するようなこの国の空港と戦わなければいけない。今回の停電は国家の恥だ。(4日・スター)

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