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11月12日のまにら新聞から

大麻で祝福を

[ 711字|2012.11.12|社会 (society)|新聞論調 ]

オバマ大統領の勝利

 一部の米国人にとって、最近の最も大きなニュースはオバマ大統領の再選ではなく、大麻の合法化が決まったことだろう。ワシントン、コロラド両州の多数住民は、オバマ氏かロムニー氏かの選択を迫られる中、大麻販売を合法化する住民投票で賛成票を入れたのだ。

 大麻は、ガン発生の要因となるニコチンを含んでいないため、タバコの安全な代用物だと言われる。緑内障の治療に効果があることも立証されてきた。しかし、世界の一部地域では悪評が高く、フィリピン国内では合法化されなかった。

 オバマ大統領は若い頃、大麻を吸ったことを認めている。これが恐らく、彼の人気を高める一要因ではなかろうか。オバマ氏は今や大統領かもしれないが、昔は「君」や「僕」と同じ一般市民だったというわけだ。 

 大麻でハイになり、酒に酔い、セックスをするのは大人への成長過程ではあろう。

 オバマ大統領の勝利が確実になり始めた時、最もリツイートされたのがミッシェル夫人と抱き合う写真が掲載された勝利宣言だった。それは、ロムニー氏が演説後に妻と交わす類の抱擁ではない。オバマ大統領は、一部で言い伝えられている12月21日の世界滅亡が到来したかのように、ミッシェル夫人を抱きしめた。

 再選確定後、ミッシェル夫人と特別な夜を過ごし、勝利に酔いしれたのだろう。

 仮に、モルモン教徒のロムニー氏が勝利した場合はどうなっただろうか。酒、たばこは駄目、大麻は論外だ。勝利宣言後には妻の手を軽くなでるだけで、そのまま眠りに付くだろう。

 オバマ大統領が勝利した日、全米50州の民主党支持者たちは酒を飲み、大麻を吸った者もいただろう。(9日・タイムズ、ジェリー・ビーンズ氏)

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