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6月18日のまにら新聞から

教育が最優先課題

[ 724字|2012.6.18|社会 (society)|新聞論調 ]

独立記念日

 114回目の比の独立記念日を迎え、この国の現在までの道のりを振り返り、独立がわれわれに何をもたらしたか考えると、本当の意味で独立が達せられたのか疑問に思う。

 英雄たちが独立を達成した歴史的な日から、この国の政治家たちは、どんな歴史をつくってきたのだろうか。こんなだめな社会になったのはなぜだろうか。国民は虐げられ、搾取され続けてきた。われわれは十分苦しんだのに、まだ基本的人権すら享受できない。この国の立法、行政、司法を担う公僕たちが国民に幸せをもたらすという義務を果たしてこなかったからだ。

 真の独立を達成するため、政府は教育を最優先すべきだ。教育に対する責任を再確認し、教師の能力を高め、子どもたちが現代世界に必要な科学・技術を習得しなければ、われわれは無知、無学、貧困の淵に沈んでしまうだろう。

 アキノ大統領は本当に教育を優先してきたのだろうか。では、なぜ教育予算を削ったのか。大統領は教育の質を向上させるといって、義務教育12年制の実施を決めた。しかし、やり方が拙速で、適切な実施指針を欠き、学校や教師には十分な準備時間が与えられなかった。

 大統領は自身の任期が終わる前に、教育改革を実施したかったようだ。しかし、議会は義務教育12年制に関する法律を可決していないし、教室と教師不足も解消していない。この国は高度で健全な教育の諸原則に沿って、学校問題の解決策を模索する必要がある。

 独立記念日を迎えるに当たり、わが指導者には真の独立と自由の達成へ向け、国の進歩についてしっかり考えてもらいたい。そうすれば、いつの日かわれわれは国民、国家として誇りを持てるようになるだろう。(11日・スター、サラ・ソリベン・デグスマン)

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