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11月7日のまにら新聞から

巨万の富の出どころは

[ 732字|2011.11.7|社会 (society)|新聞論調 ]

元上院議員の息子殺害

 元人気俳優のレビリヤ元上院議員は本当に驚くべき人物である。息子殺害の背景には、父親からの月額100万ペソの小遣いをめぐる兄弟間の確執があるとの報道を知り、さらに敬服の念が深まった。捜査の結果、息子は実弟らが雇った殺し屋に殺害された疑いが強まり、レビリヤ一族は一様に「信じられない」と口にした。

 殺し屋2人は、ボン・レビリヤ現上院議員が2人の拘束に50万ペソの報奨金を提示したわずか2日後に逮捕された。現議員も自分が出した報奨金で自身の異母弟、妹が容疑者として出てくるとはショックだっただろう。

 百万ペソは、元議員がある女性との間にできた9人の子供の小遣いだという。女性にも別に小遣いを渡していた。殺害事件は元議員の多情の産物だ。

 現議員の広報担当によると、元議員は16人の女性との間に72人の子供がいるという。近しい人物は「彼は決して子供を見放さない。全員の面倒を見ている」と話す。それが本当なら、元議員は金の中で寝転がるほどの富豪ということだ。16家族に毎月百万ずつとすれば、1カ月1600万ペソである。経営学を学ぶ学生らは元議員がいかに俳優としてのキャリアを政治に生かし大もうけしたかを学ぶべきだ。

 政界では、大統領府の誰もが彼の支援を当てにした。ラモス、エストラダ、アロヨ全員そうだ。12年間の上院議員時代には、利権の多い公共事業委員長を務め、引退後は息子にその座を譲った。任期終了後はアロヨ前大統領に公有地公団総裁に任命され、アキノ大統領もそれを維持した。私が同公団に電話で問い合わせたところ、2008年11月に心臓発作で血管形成手術を受け療養中だった元議員が総裁を辞職したのはつい先月とのことだ。(4日・マラヤ、エレン・トルデシリャス)

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