成功への道
地道な努力こそ最善
「成功」とは、どのように定義されるものだろうか。それは目指すゴールにもよるが、ある人にとっては金銭に関わるかもしれない。実際、蓄財と満足感との間には相互関係がある。お金は、使うことで成功を手軽に認識できる物差しでもあるからだ。
しかし、お金が絡まない成功というのもある。アマチュアスポーツ、または発見が努力の結末であるような研究がそうだ。 また、自分は成功と考えても、周囲は失敗とみていることもある。その逆もある。人生の最終目標を達成する途次には、無数の達成すべき小目標がある。成功とは、目標を達成することであり、そのためには、まず自らの人生、仕事において、年間の、毎日の、そして今この時の目標を明確にすることだ。
用心しなければならないのは、人は今という瞬間にだけ行動できるということである。過ぎ去った時間は、5分前であろうが、思い起こすことが出来るだけで、取り戻すことも、やり直すことも出来ない。未来の計画を立てることはできるが、未来が現在になるまで、人は何もできない。
四六時中、全力を尽くす必要はないが、全力を尽くすことだけが成功への道だ。ビサヤ地方には古来から「ヒナイ、ヒナイ バスタ カヌナイ」という格言が伝わっている。地道な努力を続けることが最善という教えだ。
成功を勝ち取るためには、明確な目標を持ち、不断の努力をする。自信を持つこと、健康を保つ活力が必要だ。一つの目標を達成したら、次の目標に立ち向かう。危険なのは、小さな成功に満足し、時間を浪費することである。
自信と楽観主義は成功に向かう手助けとなるが、気後れと自らへの過小評価は、成功への障害となる。(14日・ブレティン、エメテリオ・バルセロン・エスジェー氏)